こんにちは、相続診断士の利光洋伸です。
今回は最近のお客様からのご相談事例を
紹介させていただきます。
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お客様からのご相談
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お客様が長年、勤められた会社を
退職され、退職金の運用方法について
ご相談いただきました。
元々、銀行である商品を勧められたらしく
私の所にもご相談いただいたのですが
そのお客様は少し勘違いをされてたので
今回はそのお客様と同じように
もしかしたら勘違いをされてる方に
確認も含めて書かせていただきます。
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米ドル外貨預金 年利5%
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お客様が銀行から提案を
受けていたのは
米ドル外貨預金で年利5%
(税引後 年3.9842%)でした。
しかし、その時にお客様は
あることを見落としておりました。
それは…
2ヵ月ものということです。
実際、この事例で計算してみると
(分かりやすく税引後 年4%)
1,000万円預けた場合、お客様は
1年間で40万円殖えると
思っていたのですが
(為替考慮しない場合)
ここは、そんなこと分かってるよ!という
方もいるかと思いますが
再度、認識していただきたいので
お伝えします。
実際は2ヵ月ものということで
1,000万円×4%×(60/365日)
≒6.6万円です!
それでも円定期預金に
比べるとかなり殖えてるので
いいかと思いますが
実は勘違いをされてたのは
それだけではなかったのです…
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為替レートを把握してなかった
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為替レートとは、外国為替の取引における
外貨との交換のレートのことです。
外貨預金などは円から外貨を購入するときは
基準レートに手数料を足したレートで
購入することになります。
また外貨を円に交換するときは
基準レートから手数料を引いたレートで
外貨を売却することになります。
今回のお客様の手数料は
円から外貨に交換するときは+1円で
外貨を円に交換するときは-1円でした。
それを踏まえてお客様の事例で
計算してみると
今回は基準となるレートを
1ドル=100円とした場合、
・預ける時
1,000万円÷101円=99,009米ドル
・利息
99,009米ドル×4%×(60/365日)
=649.5米ドル
・元本+利息を円に戻すとき
(99,009米ドル+649.5米ドル)×99円
=986万6,191円
この例の場合、まさかの
元本割れをしてしまいます。
もちろん為替レートが
預けている時に
1米ドル=100円でなく
110円になった場合、
為替差益でより殖えることも
あります。
逆に円高になってしまい、
もっと目減りする場合もあります。
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メリットデメリットを把握する
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今回、お伝えしたかったことは
目先の金利に惑わされずに
その商品のメリットデメリットを
理解して商品を選ぶことが
大事だという事です。
さらにライフプランを考えて
運用しないと退職金を全額
運用にまわしてしまい、
他の必要資金に対応出来なかった
ということも防がないといけません。
やはり、セカンドライフを
迎える世代の方もライフプランが
必要ですね。
今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
次回もお楽しみに!
相続診断士 利光洋伸
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