おはようございます。
介護支援コンサルタントの秦です。
先日、介護施設を運営されているから
スタッフのモチベーションが
上がるようなセミナーをして欲しいと講師の依頼がありました。
私は間髪入れずに,
「そんな意味のないことやらない方がいいですよ」とお伝えしました。
ーーーーーーーーーー
たしかに
「スタッフのやる気がない」
「スタッフがやるべきことをやらない」
という経営者の悩みはいつの時代もなくなりません。
自社のスタッフが100%の
力とまではいわなくても、
せめて全員が持てる力の7割でも
発揮してくれたら会社はどんなによくなるのか…
と思っている経営者も多いことでしょう。
だからといって
スタッフのモチベーションを上げることを
目的にした策を講じるというのは短絡的な発想です。
そもそも、巷で講じられている
「スタッフのやる気を引き出す」
「やる気のスイッチを入れる」ための方法は、
モチベーションではなくテンションを上げようとしているにすぎません。
そして、上がったテンションは必ず下がるものです。
さんにも経験がありませんか?
素晴らしい話を聴いて、
「よしやる気がでた!」となっても
次の日のは元の生活に戻ってる。
まさにテンションが上がっただけという・・・
テンションに頼ると、
テンションが高い時はいいのですが、
テンションが低い時はパフォーマンスが低下しています。
では少し経営者の視点で考えてみましょう。
もし、
自分のモチベーションで経営を行っていたらどうでしょう?
今月はモチベーションが低下していたので
売上が下がってしまった。
モチベーションが上がらなかったから
全然仕事をやらなかった。
まあ~、こんなことはあり得ませんけどね。
経営者は逃げることはできません。
まっとうな経営者であれば、
やる気があろうがなかろうが
「やるしかない」と思っているはずです。
ということは
経営者はモチベーションの
低下なんかで悩んではいないということです。
経営者が「やる気が出ない」状態にあるとしたら、
それは何らかの理由で
経営がうまくいっていないからであって、
「やる気」自体を問題にしたところで何の解決にもならないのです。
これがスタッフのパフォーマンスの問題となると
「彼らのやる気を上げよう」
という発想になってしまうわけですが、
スタッフについても同じことです。
やる気があるから仕事がうまくいくのではなく、
仕事がうまくいくからやる気がでる。
つまり、
モチベーションのあるなしなどというものは結果でしかないのです。
したがって経営者が考えるべきは、
スタッフがやる気があろうがなかろうが
結果が出せるよう支援することです。
そのために経営者がやるべきことは2つあります。
それは、明日のブログで紹介したいと思います。
介護支援コンサルタント
秦邦仁
最近のコメント